美容外科手術で起こりうるリスクとしては次の五項目を説明する。「(1)出血について」顔面は血管網に富み、出血しやすい。しかし多少の出血は自然に吸収され、また血腫としてたまった場合も、早めに抜けば大事に至ることはない。「(2)感染について」顔面は血液の循環がよいので、まず感染は起こらない。「(3)傷痕について」耳の前は傷の治りがよく、数ヵ月すればほとんどわからなくなる。コメカミの傷は頭髪で隠せる。耳の後ろが、唯一傷が残りやすいが、ここは幸い目立たない個所なので、それほど問題はない。「(4)脱毛について」皮膚をあまり浅くはがしたり、強く吊り上げたりすると、緊張のため血の循環が悪くなり、皮膚が死んだり、毛が抜けたりすることも起こりうるが、これらは注意して行えば防げるものだ。「(5)顔面神経の損傷について」顔面神経は耳の穴の後ろの奥から表に出て、耳の前で耳下腺という唾液腺に入り、五つに枝分かれして、顔から順にかけてのいわゆる表情筋すべてに達し、顔の表情をつかさどるたいへん重要な神経である。