従来の保険会社の情報技術に対する発想

2011.09.03

従来の保険会社の情報技術に対する発想は「ビジネスから情報技術へ」で動いていた。つまり、こういう保険商品をこういう顧客に対して、こういう事務処理をベースに売っていきたい、という前提があって、それを情報システムがどう支えるか、という発想の流れになっていた。しかし、今後は逆に「情報技術からビジネスへ」という流れも生まれてくる。例えば、インターネットの技術を使って、代理店とのやり取りの仕方を抜本的に見直せないか、あるいは、情報技術の活用によってSOHO(スモール・オフィス・ホーム・オフィス)のコンセプトを持ち込んで、末端の営業組織では物理的な店舗を不要にすることはできないのか、キオスク端末を介して顧客とダイレクトにやり取りできる販売チャネルを設定することを積極推進できないか、というような、情報技術を軸にした場合に可能になる、新しいビジネスのやり方、組織運営のやり方を考えていく必要がある。こうしたことができるかどうかは、個々の技術を知っているかどうかで決まることではない。情報技術の全体の方向観がどうなっているかを知り、それが経営から見て保険事業にどんなインパクトを与えるかを見抜く能力が問題である。具体化する中身である、個別の要素技術にまで踏み込むことは、経営者の必須条件ではない。

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