服がよい労働条件下で作られたのかどうか

2011.06.06

一九九九年のメリーマウント大学の調査(『消費者とスウェットショップ』)では、「スウェットショップで作られた服を買わずに済むためには、どんなものがあったら便利だと思いますか?」という質問に、回答者の五六%がフェアレイバー・ラベルと答えた。他方、スウェットショップ労働力を使っている、あるいは黙認していることが確認された企業や店のリストを挙げたのは三三%だった。だが、企業名の特定は簡単ではないことも多い。同じ会社でも、工場ごとに労働条件が異なることも考えられるからである。ジョン・F・ヘニング国際労働関係センターのケイティ・クアンを始めとする多くの労働権利問題活動家は、組合労働者ならおそらくは世間並みの賃金をもらっているはずだとして、ユニオン・ラベルのついた服だけを買うように勧めている。だが、それには努力が必要だ―ファッション・ヴィクティムの大半が嫌がることである。組合の作った服は、大多数の消費者にとっては、いつでもごひいき店で買えるという代物ではない。それに、ユニオン・ラベルにしても、しょせんはそれほど信頼できるものではないかもしれない。UNITEに加盟するニューヨークの工場の四分の三が、賃金や労働時間、安全などの規則に違反しており、ほかならぬ組合自身の基準でいうスウェットショップに相当する、という研究結果さえあるからだ。そうすると、自分の持っている服がよい労働条件下で作られたのかどうか、そもそも知ることなどできるのか、という話になってくる。