男性と女性ではどちらに優れた審美眼がそなわっているでしょうか。「女性ののほうだ」という意見が大半かもしれません。しかし、私はあえて男性のほうに軍配を上げます。研磨や彫りの繊細な技術、デザインや色の合わせ具合、さらにつける人とマッチするかどうかなど、宝石特有のデリケートな技術を見極めるには実は男性の冷静な判断のほうがまさっていると思うのです。ですから、宝石を購入するときはぜひ男性同伴で行かれることをお勧めします。宝石は女性の第二の身体であり、また感性の延長ですから、購入しようとしている品物が価格に見合った良いコンテンツであるか否か、またあなたのキャラクターやライフスタイルにフィットするかどうかが問題です。その場合、あなたのことをよく知っている家族や友人、特にご主人や男性パートナーのアドバイスが効果的でしょう。宝石を選ぶ場合、家族が共有して使う冷蔵庫や車と違って、一生涯、私的な使用に供する物を買うわけですから自分の目で選んで買うのが一番良いのですが、もしあなたが自分に似合う色やデザインについて自信がないなら、他人のアドバイスを受けるべきです。あなたの身体的な特徴、あなたのキャラクターに似合う色など、総合的にフィット感を見極めてくれるのが男性パートナーなのです。私の経験から言うと、男性のほうが女性の身体の動きや流れに合う宝石を的確に選ぶことができます。恐らく、女性を美の対象として、異性の視点から客観的に見ることができるからでしょう。また、女性同士で買い物をすると相手への遠慮もあれば女性同士のライバル意識も働いて、物の善し悪しや身につける際のフィット感の判断が曇りがちです。指輪やネックレスを見たり手にしたりする女性のほとんどは外観だけに気持ちを奪われ、加工技術の善し悪しや使用されている素材の稀少性などには思いが及びません。女性は外観と価格に惑わされやすく、しかもこの二点に縛られて宝石を購入してしまうのです。指輪の裏側の繊細な加工処理の説明を始めても、ほとんどの女性は馬の耳に念仏。逆に男性は目を輝かせて、さらに踏み込んだ質問をしてきます(もちろん、それは身につける女性に関心がある場合ですが)。