基本設計で建築主と契約をしておけば無難

2012.01.23

基本設計図が完成した段階で、建築主が「家族と検討してきます」といって図面を持ち帰り音沙汰なし、ということがよくある。久しぶりにその敷地の前を通ると、他の業者が「自社の優秀な建築士」に作成させたはずの図面を元に家を建てている。まして、出入りの独立した設計事務所の優秀な建築士に作成させていたならば、その設計料は工務店が後日支払わなければならない。このようなことがあるので、契約前の設計に経費を掛けることはできない。

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粗末粗雑とまではいかないまでも、それに近い基本設計で建築主と契約をしておけば無難である。もっとも、簡易な設計で契約をしておき、契約後、新たに優れた計画を提示する方法も考えられる。しかし、建築主は最初の基本設計で納得したのである。後から優れた設計計画案を出されれば「契約前の最初の粗末な図面は何だったのか」と工務店の設計姿勢に疑問をいだき、最悪、契約を解除されるかもしれない。粗末粗雑な基本設計でもすでに契約をしてくれたのだから、何もわざわざことを荒立てることはない。そして、そのままの契約前の「無料の図面」で仕事は進んでいく。所詮そのレベルの基本設計でしかなく、細部まで計画が練られていない。使い勝手の悪い欠陥住宅ができあがる。